大山レッスン15回目2006年12月23日 15時00分00秒

 昨日、大山さん幹事の忘年会があり、私も大山さんもしたたかに飲んだ。それも、日本酒だったので、午後になっても酒臭い程残っていた。
 とてもレッスンにならないな、と思いながら大山さんの家に行くと、大山さんも同様の状態だった。(^^;
 そうゆう事で、通常のレッスンではなく殆ど話をしていた訳だが、音の響かせ方の話になり、次のようなエピソードを聞いた。
 大山さんがオペラを観に行った時、幕間でクラリネット奏者がリード選びをしていた。その音が会場中に響くのでオケピまで行って覗き込んだ所、近くで聞いた音は「シャバシャバ」だった。しかし、遠ざかれば遠ざかるほど、大きく聞こえた。
 と言うのだ。会場自体そんなに音響がいい所ではなく、むしろ悪いほうに属するらしい。自分を顧みると、バンドでリードアルトを吹いていることもあり、どうしても大きな音を吹いてしまう。しかし、聴き手の場所で聞いたらどうなのか?ちゃんと伝わっていなかったのではないか。興味深い話である。
 近鳴りする音、遠鳴りする音、と言う言葉は学生の時から聞かされていたが、現実にはどうすれば遠鳴りする音になるのか、具体的なことは何も知らずに来た。
 その答えは、どうやら音の響かせ方にあるようだ。前回のレッスン終了後、マッピ(マウスピースの事ね)を変えようか、と言う話になり、今回メイヤーの7番を2本持参した。それと、大山さん所蔵のバンドレン数本を吹き比べた結果、バンドレンの1本が一番良いだろう、と言う事になり、暫くそれを使うことになった。
 早速、響かせ方のレッスンになったが、大きく吹こうとすると、どうしてもオーバーブローしてしまい、音としては使い物にならない。と言っても、どうやらいままではこちらの音だったと言うことか。大山さんによると、5~6割程度の感じで吹いて丁度良い、と言う事だ。ビッグバンドで吹くときも、それで十分で、その音が聞こえないようであれば、周りの音が大きすぎるのだ、と言われた。
 兎に角、その音で「Billie's Bounce」のテーマだけ吹く。今までの癖で、どうしても息でイントネーションを付けてしまう。それを抑えて、音を響かせることだけを考える。
 今までのレッスンとは違い、今回楽器を吹いたのはこれだけだったが、内容としては非常に濃いレッスンであった。