バイオハザード3 RESIDENT EVIL EXTINCTION2007年11月18日 15時00分00秒

 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のホラー・アクション映画第3弾。完結編でもある。
 ご存知の様に、日本生まれのゲームを映画化したものだ。私は、この手のゲームをやらないので、基になったゲームがどのようなものか知らない。
 少ない知識から少し書いておくと、元々、プレイステーション用に発売された、ホラー・アクション・アドベンチャー・ゲーム「バイオハザード」(BIO HAZARD。外国では、Resident Evil)が基である。
 元々、バイオハザードとは、有害な生物(微生物、細菌、ウィルス等)が環境中に流出する事によって発生する災害を指す言葉である。
 日本では、国立感染症研究所の安全管理規定によって、レベル1〜4に分類される。
レベル1 個体及び地域社会に対する危険度が低いもの
レベル2 インフルエンザウイルス、ブドウ球菌、サルモネラ菌など
レベル3 高病原性鳥インフルエンザ、ヒト免疫不全ウイルス、炭疽菌、ペスト菌など
レベル4 エボラウイルス、天然痘ウイルス、黄熱ウイルスなど
 となっている。
 映画の粗筋を書くと。
 アメリカの家電メーカー、アンブレラ社は陰で密かに細菌兵器を扱っていた。ある日、ラクーンシティにあるアンブレラ社の秘密地下研究所で、研究中の「Tウイルス」が流出するバイオハザードが発生した。研究員は全員感染し、死亡する。アンブレラ社は研究所の調査とコンピュータをシャットダウンするために、特殊部隊を送り込む。
 一方、アリスはシャワールームで気絶から目が覚めるが、記憶を失っている。服を着て外に出ようとする所で、突入してきた特殊部隊につかまり、そのまま、研究所の中へ潜入する事になってしまう。地下鉄道に乗り、研究所に到着するが、生存者の気配も無く、アリスたちはコンピュータルームに向かう。しかし、コンピュータの自己防衛機構が発動し、通路にいるアリスたちにレーザー攻撃システムが襲い掛かる。一方、別働隊はTウイルスで死んだはずの研究員に襲われていた。Tウイルスによって、アンデッドとなっていたのだ。本能だけで肉への欲求に突き動かされるアンデッドは隊員達を襲い、貪り食う...
 2作目は舞台が地上に移る。流出したTウイルスによりラクーンシティはアンデッドが徘徊する地獄と化していた。アリスは生存者達と行動を共にしていたが、Tウイルス発明者の博士から電話が掛かってくる。アンブレラ社はこの事態を抹殺するために、ラクーンシティに核爆弾を投下すると言う。脱出を手助けする代わりに自分の娘を探してくれ、という依頼だった。4時間後のタイムリミット内に脱出すべく、アリスたちの死闘が続く...
 それから数年が経った本作では、Tウイルスは世界中に広がり、アンデッドに埋め尽くされた地上は、砂漠と化していた。僅かな生存者達はアンデッドの襲撃を避け、放浪の旅を続けていた。そんな中、あるモーテルにに立ち寄ったアリスは、アラスカにはTウイルスが及んでいない、と記述されたノートを見つける。生存者達と合流したアリスは、最終決着を付けるべく、研究所に戻っていく...
 と、こんな感じかな。
 1作目のミラ・ジョヴォヴィッチは、まだアクションに慣れていなかったのか、銃を発射するたびに目をつぶる、と言う初々しさであったが、3作目ともなると、彼女で無ければ違和感を覚える程、役にぴったりはまっている。このシリーズからアクション女優としてひとり立ちした感がある。去年公開の「ウルトラヴァイオレット」でもしなやかなアクションを見せている。
 バイオハザードのシリアス版とも言える映画に、ダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」(因みに、あちらはエボラウイルス)がある。アウトブレイクでは人間の描写にスポットを当てていたが、こちらは、文句なしのアクション物となっている。
 しかし、自分の座っていた列と前列に小さな子供連れで見に来ていたのには驚いた。それも、まだ小学校に上がる前の子供だ。相手がアンデッドとは言え、その殺し方はかなり暴力的である。いくら基がゲームとは言え、そんな小さな子供に見せる内容ではないと思うのだが...